●別冊旅日記 2003 〜はじめてのアメリカ一人旅〜
[Atlanta]

今回の旅で直行便は行きの成田からNYまでの一回のみ。なので当然アトランタへも途中デトロイトでトランジットした。
慣れました さすがに。待ち時間にカフェに入ったり、空港内をぶらぶらしたり。そういえばどっかの空港はすごく広くて、港内を電車が走ってて面白かったな。
あぶなかったのは時差。シカゴーアトランタで時差が1時間あって、危うく飛行機に乗り損なうとこだった。

さてアトランタ!NYやChicagoとは違い、とにかくでかい都市。あーアメリカだなぁ…って実感する。テキサスを思い出す。
US2003 アトランタは交通網がとても発達してて、MARTA(マルタ)という公共の交通機関が都市の地下鉄とバスを運行している。6day passを12$で買えば、6日間地下鉄とバス乗り放題!良い街。
人種の比率でいうと、南部だけに圧倒的に黒人が多い。一時黒人の南部離れがあったらしいが、近年は治安も良くなって、住み心地が良いのでみんな戻ってきてるらしい。NYみたいにピリピリしてなくて、みんなおおらかでハッピーな感じ。

アトランタでは今回の旅で唯一のホテルステイ!インターネットで予約しておいた、Highland Innというヨーロッパな内装のかわいいホテルに泊まった。ま、ね。いいじゃん 知り合いいないんだし。安いし。まぁでも街が広いだけあって駅降りてからが遠い。初めだけタクシーを使った。運転手さんはすぐそこだよーと言って20分くらい走ってた。ホテルだと思って入ったらレストランで、女性が出て来て「ホテルは隣よー」と教えてくれた。
ガイドブックで読んではいたけど、こっちの人達は人なつこくて面倒見が良い。その女性も「どこから来たの?暑いでしょー」から始まり、どこ行くんだとか夜はうちにご飯食べにおいでとか言ってくれた。道の往来で真夏のよな陽射しを浴びながら、私達はさながら主婦のように会話をしたのでした。部屋に荷物を置いて、近くのスーパーに買い出しに行ってやっと休息、の移動日だった。

US2003 ライブ当日。暑い!もう夏!起きてホテルのランドリーで洗濯をして部屋に戻る途中、ハウスキーパーの黒人男性に声をかけられた。部屋のドアに小さなのぞき穴が付いてるのと付いてないのとがあって、これは必要だと思うか?って事だった(多分)空き部屋に入ってのぞいてみたら位置が高かったので背伸びしたら、ゲラゲラ笑われてメジャーで身長を計られた。「OK!身長も頭にいれとくよ」だって。失礼しちゃうなぁ。私日本では高い方なのにー。朝からキャーキャー会話した。
本当はライブに焦点を合わせて部屋でゆっくりしていようと思ったんだけど、旅中の私は行動派って事で外出。バスでFive Points駅へ行き、World of Coca Colaへ行った。子供達がたくさん。コカ・コーラのキャラクターが白熊って知ってた?

ライブ前に腹ごしらえ。ホテル横のレストランでランチをとった。外のテーブルで、サラダにスープにワイン!スズメがパン屑をついばむ。庭に、どう見ても紫陽花が咲いてるので、ウェイターさんに「あれは日本の花じゃない?」と聞いたら、「わからないけど母親が育ててるんだ。大きな花だよねー」と言った。従兄弟が日本に住んでて、何でも持ってくるらしい。水や土で花の色が変わる事も知ってた。
お店も暇だったので、しばらく話をした。彼は生っ粋のアトランタっ子だった。周りの友達がみんなSFやL.A,N.Yへ出て行く中、彼は行かなかったそうだ。理由を聞いたら意外な答えが返ってきた。
「遠くに離れたら両親に何かあった時に帰って来れないから。都市に憧れはあるけど、僕はここが好きなんだ。」
自分の居場所がたまらなく退屈に思えた事はないのだろうか?
違う世界を見たいと夢をふくらませた事は?
きっとあったに違いない。もしかしたら今もそうかも。
それでも他人と比べる事なく、自分の居場所を意識して、そこで生きている人を美しいと思う。

US2003 感動してると、別の意味でカンドウするデザートがでてきた。
スフレ。食べたかったんだー。でもね、モノには限度ってあると思うのね。良い話聞いた後になんだけど、この大きさ!何だコレ?あまりにびっくりしたので写真を撮った。ちなみにスプーンもでかいです。「HOPE」でもあればわかりやすかったか。ほかほかでおいしかったです。残すのも勇気です。ゴチソウサマ。


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