●別冊旅日記 2003 〜はじめてのアメリカ一人旅〜 |
[Cold Play]
ライブはUIC Pavillionという場所だった。チケットがないので開場の3時間前には現地に行って当日券を期待して窓口に行った。しかしsold out… 仕方ないので会場の前で「チケット売ってー」って声をかけ続けた。そしたらメキシカンの若い男の子が「チケット無いの?」と話しかけて来た。このshowのために日本から来たと言ったら「crazy!!」と言われた。周りにいた人達も顔を見合わせてた。そっかーcrazyかぁ。アメリカ人にクレイジーっ言われると複雑だなぁ。 ![]() そんなうまくいかないか…。男の子もすまなそうな顔で「ゴメンね。見つからなかったよ。」と言って場内に入ろうとしてたその時!スポンサーTシャツを着たスタッフの女の子が「チケットが4枚あまってるんだけど、無い人いる?」と言って出てきた。一瞬耳を疑った私。アワアワしてると、メキシカンの子が事情を話してくれた。うわースゴーイ!チケットゲット! みんなで抱き合って喜んだ。良かった良かった。しかも席が男の子の隣!なんだコレ?偶然てすごいと実感した。 さて、UIC Pavillionは市の体育館て感じ、コンクリートの建物がひんやり。中に入って知ったのだけど、オープニングアクトがなんとRon Sexsmith!! ラッキー!ラッキー!アイ アム ラッキー!!Ron Sexsmithは日本で観た時、音数の極めて少ないバンドだったけど、今回はバリバリのバンドだった。 はい次、ハイ次って曲を進めてて、もっとゆっくりじっくり浸りたいタイプの人だなぁと思った。また日本に来ますように。 Cold Playが始まったのが9時。ライブにのめり込む前に帰りの算段を頭で考えてしまう。だって地下鉄はコワイし、終わった瞬間タクシーだなと決めて、さてライブ!! ボーカルがとにかく凄い。声の持つ力、その声を生かすメロディとアレンジ。すごくシンプルでかっちょいい。 客席を観たら小学低学年の兄弟が母親と一緒に観てた。 うーん…スマップもいいけど音楽的な事言ったら小さいうちからこんなすごいライブ観て育てばクオリティは高くなるわなぁと思った。 Cold Playは「Yellow」という曲にヤラレて以来の大ファン。始めてのライブをアメリカで観られるなんて幸せだ。セットリストはヒット曲満載、隣でメキシカン大合唱。ウルサイ!でも、歌いたくなるよね。〜in my place, in my place〜ってさ。 そしてアンコール。隣の男の子に、終わったらすぐ帰るからと先に「ありがとう」を言った。観れて良かったね。残りの旅を楽しんでと言って抱き合った。 アンコールでやった曲は「Yellow」!そういえば、アメリカでアリーナクラスのライブを観たのは初めてだった。ひとりひとりの「楽しむぞー」「期待してるぞー」って空気がさらにshow全体をグッと盛り上げてた。 終わった瞬間ダッシュで外へ…目に入ったタクシーを停めて乗り込んだ。運転手さんはヒスパニック系の男性で、なんと住所を言ってもわからない…。 ちょっとユースの近くの地下鉄から2駅だったんだからわかるでしょー。土地のもんじゃないのかオマエーと思いつつ、地図を広げて説明。それでも行き過ぎちゃったりオタオタしてたので思わず「もー!」って言いつつナビした。気を使って、何のshow観たんだ?とか楽しかったかとか話しかけてくるので笑っちゃった。 ユースの部屋に戻って、翌日の旅の準備をして、昼間の残りのピザを食べた。 Cold Play ミレテ ヨカッタ。 明日はいよいよ全く知り合いのいないアトランタだ。South America。ライブの余韻にひたりつつ、心はもう空を飛んで明日に向かってた。
| でもってアトランタ |
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